クマムシと床替え

今日はクマムシの引っ越し日。

クマムシは暗く湿ったところが好きです。
人工的なものだと、常に湿っている寒天の上が住み心地が良いらしく、自分たちは寒天で育てています。
そして、クマムシはきれい好きなので、今日は10日間使った古い寒天から新しい寒天にお引っ越し。

クマムシを水で流して寒天から寒天へ、強制的に引っ越してもらいます。

水だけで流れてくれれば良いんですが、
今の寒天が好きで、底にしがみついているクマムシもいます。
こういう時は麻痺させてしまいます。

最強の虫クマムシが何で麻痺するかというと、炭酸水!!
意外にも簡単に麻痺します。

麻痺すると、しがみつくことが出来なくなるので浮いてきます。
浮いてきたところを再度水を使って流すと、全員の引っ越しは完了。

引っ越した後は、お疲れさまと、えさのクロレラを与えて今日はおしまい。

ちなみに
寒天の水にはボルビックを使っています(^^

FRIDAY

クマムシ週刊FRIDAYに載るようです!
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG14/20110714/30/

トリビアの泉から、細々とながら長々とメディアにで続けるクマムシ
記事では、堀川さんというNASAに勤められていた、ヨコヅナクマムシ
飼育系を確立された方がインタビューをうけています。

堀川さんには何度かお会いした事がありますが、非常に面白い方で発信力のあるお方です。

その堀川さんのブログがこちら。
http://www.rirelog.com/archives/1551
リルログという、RIP SLYMEILMARIさんはじめ、
各界の才能にあふれる方々のブログコミュでのブログです。

クマムシのエサ

前回、さらっとクマムシクロレラを食べると言いました。

そう、ヨコヅナクマムシクロレラを食べるんです!!

しかも生クロレラV12というクロレラしか食べない!
なんという贅沢、なんともグルメ!!

自然界ではクロレラに似た成分を食べているらしいのですが、
様々なものを食べるのでまだ特定には至っていないらしいです。
でも生クロレラV12は食べるんです。

なかなか高価な食材なので自分たちは東大の先生にいつも頂いています、
いつもいつも本当にありがたいです。

クロレラを食べる瞬間を撮影しようと頑張ってますが、
まだ撮れないので近日公開します!


ちなみに生クロレラの成分

乾燥藻体100g当たりの成分測 定値例

一般成分 粗たん白・・・・55.0g 粗脂肪・・・・・10.2g 粗繊維・・・・・5.8g 糖質・・・・・・23.2g 灰分・・・・・・5.8g 色素 クロロフィル・・2.6g カロチン・・・・68mg キサントフィル・・91mg ミネラル カルシュウム・・・82mg マグネシュウム・276mg 鉄・・・・・・・・27mg カリウム・・・1,160mg リン・・・・・1,440mg ビタミン ビタミンE・・・14.1mg ビタミンB1・・・1.1mg ビタミンB2・・・6.5mg ビタミンB6・・・0.9mg ビタミンC・・・83.9mg コリン・・・・・248mg ビタミンB12・603μg

脂肪酸組成 パルチミン酸・・20.9% パルミトオレイン酸・0.9% ステアリン酸・・・2.1% オレイン酸・・・・2.2% リノール酸・・・28.6% リノレン酸・・・15.7% 他の脂肪酸・・・29.6%

脂肪組成(対脂質比) 糖脂質・・・・・37.0% リン脂質・・・・26.0% 中性脂質・・・・30.0%

クマムシの教材化

クマムシのエサ、クロレラの鮮度が落ちてきた為に飼育は少し休み中。

その間に、前の日記でも触れた教材化の話をします!

まず、クマムシの何が教材として魅力なのか。
それは言わずもがな、その生命力です。

様々な方法でクマムシを極限状態に置き、生き返らせる事で
クマムシへの興味、生命への興味、そして理科への興味を持ってもらう!
それが自分たちの願いです。

プロトタイプはこんな感じです!

クマムシは非常に小さいので、もちろん顕微鏡もセット。

クマムシ復活

今日からクマムシを乾眠状態(クマムシの無敵モード)から起こして、とにかく増やしていこう!
ということで、日記を書いていきます。

日本で最初のクマムシ飼育日記!多分。

クマムシの数を確保し理科の教材として取り扱えるようにするのが目的としています。
この日記では、クマムシの飼育と商材化に向けた活動を綴ります。

今回は慶応大の方に乾眠状態で頂いた、ヨコヅナクマムシを増やしていきます。
クマムシにはたくさんの種類がいるのですが、ヨコヅナクマムシクマムシの中でも珍しく飼育系が確立されているもので、以前NASAにお勤めの日本人の方が確立しものです。

これが乾眠状態です

さて、早速、乾眠状態から少し形が戻って、起き出すところを見てみましょう


長い動画なので、適度にとばして見て下さい!
すこしずつ起きてきて、いい感じですね。

元気になった動画もどうぞ!